2026年の「ルパン歌舞伎」は、片岡愛之助が主演する新作歌舞伎『流白浪燦星 碧翠の麗城(るぱんさんせい へきすいのれいじょう)』が話題の中心です。2023年の初演、2025年の京都・南座での再演を経て、2026年には新作第2弾として東京・名古屋・京都を巡演。次の舞台となる福岡・博多座では、2027年2月の上演が予定されています。松竹の公式公演情報によると、今回は中村米吉が演じる瀬織姫を物語の軸に据え、片岡愛之助が流白浪燦星と石川五ェ門の二役を早替わりで演じます。加えて、宙乗りなど歌舞伎ならではの舞台演出も見どころです。
この記事では、2026年10月28日時点の公式公演情報をもとに、あらすじ、キャストと配役、各劇場の日程、チケット料金、初演との違い、観劇した人の感想まで整理します。2027年の博多座公演を検討している人にも役立つよう、チケット発売日と座席選びのポイントも解説します。
- 作品の正体: 『流白浪燦星』は、漫画家モンキー・パンチの『ルパン三世』を原作とする新作歌舞伎。
- 2026年の新作: 『碧翠の麗城』では、片岡愛之助がルパンと石川五ェ門を二役で演じ、中村米吉が瀬織姫を務める。
- 次回公演: 2027年2月6日~26日に福岡・博多座で上演予定。一般発売は2026年12月5日午前10時から。
- 最大の見どころ: 二役の早替わり、宙乗り、立ち回り、歌舞伎の様式美とルパンらしい遊び心の融合。
【ルパン歌舞伎とは?】『流白浪燦星 碧翠の麗城』の読み方と第2弾のあらすじ

「ルパン歌舞伎」とは、人気漫画・アニメ『ルパン三世』の世界を、歌舞伎独自の演技や舞台装置、衣裳、立ち回りなどを用いて表現する舞台作品の通称です。
正式な作品名は『流白浪燦星(ルパン三世)』。第2弾の副題『碧翠の麗城』は「へきすいのれいじょう」と読みます。「流白浪燦星」の読み方は「ルパンさんせい」で、原作の主人公ルパン三世を歌舞伎の世界に置き換えた名前です。
原作はモンキー・パンチ、脚本・演出は戸部和久。2023年12月に東京・新橋演舞場で初演され、2025年9月には京都・南座で初演作品が再演されました。2026年の『碧翠の麗城』は、それらと同じ物語を再び上演するのではなく、新たなストーリーを描く第2弾です。
第2弾『碧翠の麗城』のあらすじ物語の舞台は、封建時代の諏訪の国です。
春宮家の息女・瀬織姫は、鎌倉初瀬寺で静かな日々を送っていました。しかし、両親の死によって家の存続が危うくなり、執権の瀧津弾正久永との望まない結婚を迫られます。
そこへ現れたのが、寺に蓄えられた金を狙う大泥棒・流白浪燦星です。自由を求める瀬織姫と流白浪の出会いをきっかけに、幻の古城に隠された宝を巡る冒険が動き始めます。
流白浪と瀬織姫の間に芽生える思い、次元大介や峰不二子たちの活躍、そして彼らの前に立ちはだかる弾正。ルパンらしい盗みと追跡の面白さに、姫の運命と自立を描く物語が重なります。
注目したいのは、単にルパン三世のキャラクターを歌舞伎の衣裳で再現する作品ではない点です。物語自体を歌舞伎の様式に合わせて組み立てることで、原作ファンにはおなじみの人物像を、歌舞伎ファンには古典的な趣向を発見する楽しみを提供しています。
【ルパン歌舞伎のキャスト・配役】片岡愛之助の二役と中村米吉の瀬織姫
第2弾の大きな特徴は、主演の片岡愛之助が流白浪燦星と石川五ェ門を一人で演じることです。主要な配役は次のとおりです。
- 流白浪燦星/石川五ェ門:片岡愛之助
- 瀬織姫:中村米吉
- 峰不二子:市川笑也
- 次元大介:市川笑三郎
- 七藍屋雅吉実は守矢正之助:市川猿弥
- 銭形刑部:市川中車
このほか、丁稚・嬉太郎や諏訪山の大百足などを市川青虎が務める公演があり、花屋久松を市川寿猿が務める東京公演など、役の構成には会場による違いもあります。
片岡愛之助がルパン三世と五ェ門を二役で演じる意味愛之助が担当するのは、軽妙で機転の利く流白浪燦星と、寡黙で剣の腕に優れた石川五ェ門という対照的な二人です。
2026年版では、二人の登場場面を鮮やかな早替わりでつなぎ、同じ俳優が異なる人物として現れる歌舞伎ならではの仕掛けを見せます。松竹の公式レポートでも、開幕時の早替わりに客席から驚きの声が上がったことが紹介されています。
中村米吉が演じる瀬織姫は、物語のもう一つの主役瀬織姫は、家の事情によって生き方を制限されながらも、自らの意思で新たな世界を切り開こうとする女性です。
中村米吉は公式インタビューで、瀬織姫を「自分がどう生きたいかを意識して動いていく」人物として捉え、古典歌舞伎ではあまり見られないタイプのキャラクターだと説明しています。
そのため、今作はルパン一味の活躍だけでなく、瀬織姫がどのように選択し、変化していくかにも注目したい作品です。歌舞伎の姫役の美しさと、自由を求める現代的な人物像がどのように両立するのかが、物語を読み解くポイントになります。
なお、瀧津弾正久永の配役は会場によって異なり、東京・名古屋公演では中村錦之助、京都公演では坂東彌十郎が務めました。公演ごとの配役を確認する際は、劇場別の公式案内を見るのが確実です。
【2026年・2027年の公演日程とチケット料金】新橋演舞場・御園座・南座・博多座
2026年の『流白浪燦星 碧翠の麗城』は、東京・名古屋・京都の3都市で上演されました。2026年10月28日現在、これらの公演はすべて終了しており、次の公演は2027年2月の福岡・博多座です。
料金は各劇場・公演の公式案内に掲載された通常席の価格帯です。特別席、弁当付き席、限定販売などは別料金となる場合があります。
2027年の博多座公演はいつからチケットを買える?博多座の公式公演案内によると、上演期間は2027年2月6日(土)~26日(金)。一般発売は2026年12月5日(土)午前10時から、インターネット・電話で予約を受け付ける予定です。
博多座の通常料金は次のとおりです。
- A席:16,500円
- B席:9,800円
- C席:5,800円
昼の部は午前11時、夜の部は午後4時の開演が基本ですが、すべての日に昼夜両方の公演があるわけではありません。休演日も含め、観劇日を決める前に公式の日程表を確認しましょう。博多座では小学生未満の入場を断っているため、子ども連れでの観劇を考えている場合も注意が必要です。
チケット購入で失敗しないためのポイント2027年の博多座公演を狙う場合は、次の3点を確認しましょう。
1. 発売日時を確認する。 一般発売は12月5日午前10時の予定です。
2. 座席の価格だけで決めない。 宙乗りや花道、客席を使った演出をどの位置から楽しみたいかも判断材料になります。
3. 正規の販売窓口を利用する。 興行主の同意のない有償譲渡が禁止されるチケットもあるため、転売チケットには注意が必要です。
【ルパン歌舞伎の見どころ】宙乗り・早替わり・舞台演出は何がすごい?
1. ルパンと五ェ門の早替わり最大の見どころの一つが、片岡愛之助による二役の早替わりです。
同じ人物が衣裳や所作を変え、短い時間で別の役として登場する演出は、歌舞伎の舞台ならではの醍醐味。流白浪の軽やかさと五ェ門の剣士らしい気品を、どのように演じ分けるかに注目です。
原作のキャラクターを知っていれば違いを楽しみやすく、歌舞伎に詳しい人なら、早替わりそのものの技術にも目を向けられます。
2. ルパン歌舞伎の宙乗り2026年版で特に注目された演出が、宙乗りです。舞台上の人物が空中を移動することで、通常の舞台上の動きだけでは表現しにくい冒険や浮遊感を生み出します。
松竹の公式レポートでは、流白浪と瀬織姫の二人の宙乗りが紹介され、客席を巻き込むスペクタクルとして描かれています。ルパン三世のアクション性と、歌舞伎の大胆な舞台演出が結び付いた場面です。
3. 客席を巻き込む演出と歌舞伎らしい立ち回り観劇記では、宙乗りのほか、客席に俳優が降りる演出や、回り舞台を使った場面転換、斬鉄剣を思わせる立ち回りなども紹介されています。
これらの演出は、客席から遠く離れた舞台を眺めるだけではなく、劇場空間全体を冒険の舞台として楽しませる工夫です。ただし、演出の見え方は劇場の構造や座席位置によって変わります。宙乗りを近くで見たい人と、舞台全体の動きを把握したい人では、適した席も異なります。
4. ルパンの世界観を歌舞伎の様式で表現する本作は、アニメの衣裳や動きをそのまま舞台に移すのではなく、歌舞伎の衣裳、所作、音楽、立ち回りといった要素を組み合わせています。
松竹の公式インタビューでも、歌舞伎の約束事を踏まえつつ、原作ファンにも歌舞伎ファンにも楽しめる作品を目指す考えが紹介されています。原作を知っている人にとってはキャラクターの再解釈が、歌舞伎を知っている人にとっては古典的な趣向とのつながりが楽しみになります。
【初演との違いを比較】2023年版と2026年の第2弾は何が変わった?
「ルパン歌舞伎の第2弾は、初演の再演なのか」という疑問を持つ人もいる可能性があります。ここでは、2023年の初演と2026年の新作第2弾の違いを整理します。
物語の舞台とお宝が違う2023年の初演では、安土桃山時代を舞台に、ルパン一味が「卑弥呼の金印」と二本の宝剣を巡る争いに巻き込まれます。石川五ェ門は尾上松也が演じ、片岡愛之助はルパン三世を担当しました。
一方、2026年の『碧翠の麗城』は、諏訪の国を舞台に、瀬織姫と流白浪の出会い、望まない結婚、幻の古城に隠された宝を巡る冒険を描きます。片岡愛之助がルパンと五ェ門の二役を務める点も大きな違いです。
2026年版では宙乗りが新たな見どころに2023年版では本水を使った演出などが話題になりました。2026年版では、公式インタビューで本水を使わず、宙乗りを取り入れることが見どころとして紹介されています。舞台の仕掛けを変えながら、ルパンらしい躍動感を歌舞伎の技法で表現している点が特徴です。
比較するときに押さえたい3つのポイント- ストーリー: 2023年版は卑弥呼の金印と宝剣を巡る物語、2026年版は瀬織姫と幻の古城を巡る新作。
- 配役: 初演ではルパンを片岡愛之助、五ェ門を尾上松也が担当。第2弾では愛之助が二役を演じる。
- 演出: 作品ごとに舞台の仕掛けが異なり、第2弾では早替わりと宙乗りが注目される。
つまり、2026年版は初演の内容を知らなくても楽しめる新作として構成されています。初演を観た人にとっても、人物の組み合わせや演出の変化を比較する楽しみがあります。
【ルパン歌舞伎の評判・口コミ】観劇した人の感想から見える魅力と注意点
2026年の公演については、歌舞伎関連の公式レポートや個人の観劇記で、早替わり、宙乗り、舞台装置、客席との距離感などが取り上げられています。感想を読む際は、公式の公演レポートと、個々の観劇者による体験談を分けて見ると、作品の特徴をつかみやすくなります。
評価されているポイント1. 歌舞伎初心者でも物語を追いやすい
ルパン三世という広く知られた作品を土台にしているため、登場人物の関係性を理解しやすいのが利点です。初めて歌舞伎を観る人にとっても、物語に入るきっかけをつかみやすい構成になっています。
2. 宙乗りや早替わりの迫力がある
実際の観劇記では、二役の早替わりや、客席近くまで移動する宙乗りが印象に残ったという感想が見られます。舞台の奥行きだけでなく、上下方向の空間まで活用するため、一般的な舞台劇とは異なる視覚的な面白さがあります。
3. 原作ファンと歌舞伎ファンの両方が楽しめる
ルパンのキャラクターを歌舞伎の型や所作で表現する点は、原作との共通点を探す楽しみにつながります。一方で、歌舞伎に親しんでいる人は、古典的な演出や様式を見つける楽しみもあります。
気になる点はある?観劇前に知っておきたいことすべての観客が同じ印象を持つわけではありません。早替わりが続く場面は、仕掛けそのものに注目が集まりやすく、物語をじっくり追いたい人には慌ただしく感じられる場合があります。また、客席を使う演出は、座席位置によって見え方が異なります。
こうした特徴を踏まえると、観劇前に公式のあらすじを読んでおくこと、宙乗りや花道の位置を意識して座席を選ぶことが、満足度を高めるポイントになります。
【プロの結論】ルパン歌舞伎はどんな人におすすめ?ルパン歌舞伎は、次のような人に向いています。
- 『ルパン三世』が好きで、キャラクターの新しい表現を見たい人
- 歌舞伎を初めて観るため、親しみやすい題材から入りたい人
- 早替わりや宙乗りなど、舞台ならではの演出を楽しみたい人
- 古典歌舞伎と新作歌舞伎の違いを比較してみたい人
反対に、映像作品のような原作そのままの再現を期待する人や、派手な舞台演出よりも台詞や心理描写を中心に楽しみたい人は、あらすじや演出の特徴を事前に把握しておくとよいでしょう。
この作品の魅力は、原作の知名度だけではありません。歌舞伎の様式を使うことで、ルパンの機転、五ェ門の剣技、瀬織姫の決断を、舞台ならではの身体表現と空間演出に置き換えている点にあります。作品を選ぶ際は、キャラクターの再現度だけでなく、歌舞伎としてどんな表現を見せるのかにも注目すると、楽しみ方が広がります。
【ルパン歌舞伎】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ルパン歌舞伎の「流白浪燦星」は何と読みますか?
「ルパンさんせい」と読みます。第2弾の正式な副題『碧翠の麗城』は「へきすいのれいじょう」です。
Q2:2026年のルパン歌舞伎は、まだ観劇できますか?
2026年10月28日時点では、新橋演舞場、御園座、南座での公演はすべて終了しています。次回は2027年2月6日~26日の博多座公演です。
Q3:2027年の博多座公演のチケットはいつ発売されますか?
博多座の公式案内では、2026年12月5日(土)午前10時から、インターネット・電話で一般発売を開始する予定です。料金はA席16,500円、B席9,800円、C席5,800円です。
Q4:初演を観ていなくても第2弾を楽しめますか?
はい。第2弾は諏訪の国を舞台にした新しい物語です。瀬織姫と流白浪の出会いから始まるため、初演のストーリーを知らなくても、公式のあらすじを確認しておけば物語に入りやすくなります。
Q5:片岡愛之助はルパン三世と石川五ェ門の両方を演じますか?
はい。2026年の『碧翠の麗城』では、流白浪燦星(ルパン三世)と石川五ェ門の二役を担当し、早替わりによる演じ分けが見どころとなっています。
2026年の『流白浪燦星 碧翠の麗城』は、片岡愛之助の二役、中村米吉の瀬織姫、宙乗りや早替わりといった演出を通じて、ルパン三世の世界を歌舞伎として描く新作です。2023年の初演とは物語も主要な配役も異なり、瀬織姫の運命を軸にした新たな冒険が展開されました。
2026年の東京・名古屋・京都公演は終了しましたが、2027年2月には博多座での上演が予定されています。一般発売は2026年12月5日午前10時からです。観劇を考えている人は、公式の日程と座席料金を確認し、宙乗りや花道など、どの演出を重視するかを考えながら準備するとよいでしょう。
ルパン歌舞伎の面白さは、人気キャラクターを歌舞伎の衣裳で見せることだけにとどまりません。原作の冒険性と歌舞伎の技法がどう結び付くのか。その違いを知ったうえで舞台を観ることが、作品をより深く楽しむための手がかりになります。