『千と千尋の神隠し』で、謎めいた少年ハクの声を担当したのは、声優・俳優・歌手として活動する入野自由(いりの・みゆ)です。2001年7月20日に公開された本作でハクを演じた当時、入野はわずか13歳。少年期ならではの透明感を感じさせる声で、作品を代表するキャラクターの一人を生み出しました。
2026年現在、入野自由は『おそ松さん』『ハイキュー!!』『聲の形』などの人気作品に出演するほか、舞台や音楽活動にも取り組んでいます。ハク役への抜擢はどのように決まったのか、声変わりによって声が変化したという話は本当なのか、そして現在は何歳でどんな活動をしているのか。公式プロフィール、スタジオジブリの作品情報、本人のインタビューをもとに整理します。
【結論】千と千尋の神隠しのハク声優は入野自由!読み方と年齢

ハク役を演じたのは、東京都出身の入野自由です。名前の読み方は「いりの・みゆ」。スタジオジブリの公式作品ページにも、声の出演者として入野自由の名前が掲載されています。
入野は1988年2月19日生まれ。2026年10月28日時点で38歳です。映画が公開された2001年7月20日には13歳でした。現在の落ち着いた青年役や舞台での演技を知る人にとって、ハクを演じたのが中学生の時期だったという事実は、印象的なポイントです。
ハクは、主人公・千尋を助ける謎の少年。湯婆婆のもとで働きながら、千尋が自分の名前や本来の世界とのつながりを取り戻すうえで重要な役割を担います。優しさと危うさ、冷静さと少年らしさが同居するキャラクターであり、その声の表現も作品の印象を左右する要素になっています。
なお、入野自由はハクだけで知られる声優ではありません。ゲーム『キングダム ハーツ』シリーズのソラ役や、テレビアニメ『おそ松さん』の松野トド松役など、幅広い作品で主要キャラクターを演じています。
【当時13歳】ハク声優のオーディションと起用の経緯
ハク役の決定までには、カセットテープによる選考と、スタジオジブリでの最終的な収録がありました。入野本人は2019年、J-WAVEの番組『ALL GOOD FRIDAY』に出演した際、オーディション当時の経緯を振り返っています。
本人の説明によると、当時はカセットテープに声を録音して送る方式で、母親が演技のディレクションを担当。候補者が入野ともう一人ほどに絞られた後、スタジオジブリへ赴き、試写室で映像に声を当てたところ、その場で役が決まったといいます。
このエピソードから分かるのは、ハク役が単に知名度や経験だけで決まったわけではなく、実際の映像に声を合わせる選考を経て決定したということです。映像作品では、声の響きだけでなく、表情や動きに対するセリフのタイミング、感情の伝わり方もキャラクターの印象を左右します。
一方、宮崎駿監督が入野を選んだ具体的な理由について、本人のインタビューで詳細な選考基準が明かされているわけではありません。したがって、「この一つの理由で抜擢された」と断定するよりも、実際のオーディションと映像への声当てを経て選ばれた点に注目するのが適切です。
当時13歳だった入野の声には、成人後とは異なる少年期の響きがありました。ハクの若さや神秘性を表現するうえで、その時期の声が作品の大きな魅力になったことは、完成した映画からも感じ取れます。
【経歴・年表】入野自由の代表作と出演作品を一覧で紹介
入野自由のキャリアは、ハク役だけで完結していません。子役時代から演技経験を積み、ゲーム、テレビアニメ、劇場アニメ、吹き替え、舞台へと活動の幅を広げてきました。ここでは、代表作と経歴を時系列で整理します。
| 時期 | 主な出来事・作品 | 役割・注目点 |
|---|---|---|
| 1988年 | 東京都で生まれる | 2月19日生まれ |
| 2001年 | 『千と千尋の神隠し』 | ハク役。映画公開時は13歳 |
| 2000年代以降 | 『キングダム ハーツ』シリーズ | 主人公ソラ役 |
| 2007年以降 | 『機動戦士ガンダム00』シリーズ | 沙慈・クロスロード役 |
| 2011年 | 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 | 宿海仁太役 |
| 2013年 | 『言の葉の庭』 | タカオ役 |
| 2016年 | 『聲の形』 | 石田将也役 |
| 2015年以降 | 『おそ松さん』 | 松野トド松役 |
| 2025年以降 | 音楽活動の再始動と新作リリース | 日本コロムビアへの移籍後、音楽活動も展開 |
| 2026年 | 『超かぐや姫!』など | 声優活動を継続。主題歌やアルバム制作にも取り組む |
※作品の公開・放送時期と役柄は、公式プロフィールや各作品の公開情報をもとに整理しています。シリーズ作品は、初登場時期とシリーズ全体の活動時期が異なる場合があります。
代表作をジャンル別に見ると、入野の演技の幅が分かりやすくなります。
- ゲーム:『キングダム ハーツ』シリーズのソラ役。長期シリーズを通じて演じ続ける代表的な役柄。
- テレビアニメ:『機動戦士ガンダム00』の沙慈・クロスロード役、『おそ松さん』の松野トド松役、『ハイキュー!!』の菅原孝支役など。
- 劇場アニメ:『言の葉の庭』のタカオ役、『聲の形』の石田将也役など、繊細な心理描写が求められる人物も担当。
- 海外映画の吹き替え:『DUNE』シリーズなどで吹き替えを担当。日本語の声の演技を別の映像表現にも生かしている。
- 舞台:『屋根の上のヴァイオリン弾き』『タイタニック』『ピーター&ザ・スターキャッチャー』などに出演。
こうした作品歴からは、入野が少年役の印象にとどまらず、青年役、コミカルな役、内面の葛藤を抱えた役、舞台での身体表現まで経験を積んできたことが分かります。ハク役はキャリアを語るうえで重要な出発点ですが、その後の出演作品も同じように注目すべき実績です。
【声優は変わった?】入野自由の声変わりとハクの声の真相
「ハクの声優は途中で変わったのか」「昔と今で声が違うのはなぜか」という疑問が生まれる背景には、映画の公開から長い年月が経過したことがあります。
最初に、映画『千と千尋の神隠し』のハク役は入野自由です。スタジオジブリの公式作品情報でも、その配役が確認できます。映画のハク役が別の声優に交代したという話と、入野自身の声質が成長によって変化したという話は、分けて考える必要があります。
入野は思春期にハクを演じました。男性の声は成長に伴って変化するため、13歳当時の声と、30代以降の声が同じではないのは自然なことです。ハクの声が特別に印象深く感じられる理由の一つには、少年期の声が作品に記録されているという事情もあります。
2024年の女子SPA!のインタビューでは、入野自身が、当時は何をしてもハクについて言われることに複雑な思いを抱いた時期があったと振り返っています。一方、年齢を重ね、さまざまな作品に出演するようになったことで、ハク役が自分のキャリアを伝える名刺のような存在だと感じるようになったとも語っています。
この変化は、単なる声質の変化だけではありません。若い頃に大きな代表作を得た俳優や声優にとって、その役の印象が強く残ることは、知名度につながる一方、別の役柄や表現にも目を向けてもらいたいという思いにつながることがあります。入野の歩みは、そうしたキャリアの広がりを考えるうえでも興味深いものです。
なお、声変わりしたからといって、過去の映画音声まで別人の声に置き換わるわけではありません。テレビ放送や映像ソフトでハクの声を聞く際には、公開当時に収録された少年期の入野の演技を楽しめます。
【2026年最新】入野自由の現在と音楽・声優活動
2026年の入野自由は、声優・俳優としての活動に加え、音楽面でも新たな展開を見せています。日本コロムビアの公式アーティスト情報では、アニメ出演や吹き替え、舞台に関する情報のほか、2026年の音楽作品が案内されています。
特に注目したいのが、テレビアニメ『神の庭付き楠木邸』のオープニングテーマ「驚きの子」です。日本コロムビアの発表によると、同曲は2026年4月8日にシングルとして発売されました。入野にとって、テレビアニメの主題歌を担当する初めての機会としても紹介されています。
加えて、2026年8月26日にはミニアルバム『HUMOR』をリリース。同年9月9日には、特撮作品『角醒ハンター オメガホーン』の主題歌CDも発売されました。公式情報ではライブ活動や関連映像の発信も確認でき、歌手としての活動が継続していることが分かります。
声優としても、2026年の主な出演作品として『超かぐや姫!』や『花緑青が明ける日に』などが挙げられています。過去の代表作を大切にしながら、新しいアニメ作品や音楽に参加している点が、現在の入野を理解するうえでのポイントです。
ハク役で知られる入野ですが、現在の活動を「ジブリ作品の声優」という一つの肩書きだけで捉えると、実際のキャリアを見落としてしまいます。アニメ、映画の吹き替え、舞台、音楽という複数の分野で経験を積んできたことが、2026年の活動にもつながっています。
【千と千尋の神隠し 声優一覧】ハク以外の主要キャストも紹介
『千と千尋の神隠し』では、ハク以外にも、声の個性がキャラクターの印象を形作る実力派の俳優・声優が参加しています。主要キャストを
- 荻野千尋:柊瑠美
- ハク:入野自由
- 湯婆婆・銭婆:夏木マリ
- 荻野明夫(お父さん):内藤剛志
- 荻野悠子(お母さん):沢口靖子
- リン:玉井夕海
- 坊:神木隆之介
- カオナシ:中村彰男
- 釜爺:菅原文太
- 青蛙:我修院達也
- 番台蛙:大泉洋
- 河の神:はやし・こば
- 父役:上條恒彦
- 兄役:小野武彦
これらの配役は、スタジオジブリおよびディズニーの作品情報で確認できます。なお、上記は主要キャラクターを中心とした一覧で、映画にはほかにも多くの声の出演者が参加しています。
ハク役の入野自由と、坊役の神木隆之介は、ともに若い時期に本作へ参加した俳優です。大人の俳優陣が演じる湯婆婆や釜爺などのキャラクターと対比することで、作品全体の声の演技の豊かさも感じられます。
【千と千尋ハク声優】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『千と千尋の神隠し』のハク声優は誰ですか?
A1:入野自由(いりの・みゆ)です。2001年公開の映画でハクを演じ、公開当時は13歳でした。
Q2:入野自由はハク役を演じた当時、何歳でしたか?
A2:1988年2月19日生まれの入野は、2001年7月20日の映画公開時に13歳でした。カセットテープによる選考を経て、スタジオジブリで映像に声を当てる段階を通じて役が決まりました。
Q3:ハクの声優は途中で変わったのですか?
A3:映画版のハク役は入野自由です。入野自身の声は成長によって変化していますが、それは映画の声優が交代したという意味ではありません。
Q4:入野自由の代表作には何がありますか?
A4:『キングダム ハーツ』シリーズのソラ役、『機動戦士ガンダム00』の沙慈・クロスロード役、『おそ松さん』の松野トド松役、『ハイキュー!!』の菅原孝支役、『聲の形』の石田将也役などが挙げられます。
Q5:入野自由は2026年現在、何歳で何をしていますか?
A5:2026年10月28日時点で38歳です。声優や俳優として作品に出演するほか、2026年にはミニアルバム『HUMOR』をリリースし、アニメ主題歌やライブなどの音楽活動にも取り組んでいます。
『千と千尋の神隠し』でハクを演じた声優は、入野自由です。1988年2月19日生まれの入野は、2001年の映画公開当時13歳でした。本人のインタビューからは、カセットテープによる選考とスタジオジブリでの収録を経て役が決まったことが分かります。
ハクの声が今も印象に残る理由の一つは、思春期の入野が演じた声が映画の中に記録されていることです。声変わりによる本人の変化と、映画版の声優交代という話を混同しないことも、作品を正しく理解するポイントになります。
そして2026年現在、入野自由はハク役の記憶だけにとどまらず、アニメ、ゲーム、吹き替え、舞台、音楽へと活動を広げています。ハクをきっかけに入野のことを知った人は、『キングダム ハーツ』『おそ松さん』『ハイキュー!!』『聲の形』などを見比べることで、少年役から青年役までの演技の幅をより深く楽しめるはずです。
ハクという一つの役を入り口に、入野自由が積み重ねてきたキャリア全体にも目を向ける。それが、長く愛される映画と、その声を担った表現者の両方を楽しむための見方です。
主な参照資料:スタジオジブリ公式作品情報、入野自由の公式プロフィールおよび日本コロムビア公式アーティスト情報、J-WAVE『ALL GOOD FRIDAY』での本人インタビュー、2024年の女子SPA!インタビュー。